北海道電力が再稼働を目指す泊(とまり)原発(北海道泊村)の運転差し止めなどを道内外の約1200人が求めた訴訟で、札幌地裁(谷口哲也裁判長)は31日、「現在ある防潮堤は津波に対する安全性の基準を満たしていない」として、北電に運転差し止めを命じる判決を言い渡した。大手10電力のうち北電を含む7社の社史編纂(へんさん)に携わった国際大学の橘川武郎教授(エネルギー政策)に聞いた。
――札幌地裁が泊原発の運転差し止めを命じました
「原子力規制委員会で審査中の原発に対して裁判所が判断を下すのはちょっと違和感があります。判決文は、審査が長引いているから先に判決するんだというように読め、少しロジックとして弱い気がします」
「ただ、北電はなぜ新しい防…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル